一度 Web サイトを訪問したユーザーに対して、別のサイトや SNS 上で再度広告を表示する手法。購入を検討中のユーザーに繰り返しアプローチすることで、コンバージョン率の向上を図る。リマーケティングとも呼ばれる。
リターゲティングの仕組みと種類
リターゲティングは、ユーザーのブラウザに保存される Cookie やピクセルタグを利用して、サイト訪問者を追跡する仕組みだ。ユーザーが EC サイトで商品を閲覧した後、別のニュースサイトや SNS でその商品の広告が表示されるのがリターゲティングの典型的な体験だ。
主な種類として、サイト訪問者全体に広告を表示する「サイトリターゲティング」、特定の商品ページを閲覧したユーザーにその商品の広告を表示する「ダイナミックリターゲティング」、メールアドレスなどの顧客リストに基づいて広告を配信する「カスタムオーディエンス」がある。Google 広告や Meta 広告 (Facebook/Instagram) が主要なリターゲティングプラットフォームだ。
リターゲティングの効果と注意すべき点
リターゲティング広告のクリック率は通常のディスプレイ広告の 2〜3 倍、コンバージョン率は 3〜5 倍高いとされる。すでに商品やサービスに関心を示したユーザーにアプローチするため、新規ユーザーへの広告よりも効率が良いのは当然だ。カゴ落ちしたユーザーに「お買い忘れはありませんか?」と通知するのは、リターゲティングの最も効果的な活用例の一つだ。
一方で、過度なリターゲティングはユーザーに「追いかけられている」という不快感を与える。フリークエンシーキャップ (同一ユーザーへの広告表示回数の上限) を設定し、1 日 3〜5 回程度に抑えるのが一般的だ。また、プライバシー規制の強化や Cookie 廃止の動きにより、従来型のリターゲティングは今後制約が増える見込みで、ファーストパーティデータの活用が重要性を増している。