割り勘決済

飲食代やグループ旅行の費用などを複数人で分割して支払う決済方式。QR コード決済アプリの送金機能やグループ決済機能を活用することで、現金のやり取りなしにスマートフォン上で精算を完結できる。

割り勘決済の方式とアプリごとの対応状況

割り勘決済には「送金型」と「同時決済型」の 2 つの方式がある。送金型は、幹事が全額を立て替えた後、参加者が各自の負担分を幹事にアプリ経由で送金する方式だ。PayPay の「送る・受け取る」機能や LINE Pay の送金機能がこれに該当する。同時決済型は、会計時に参加者全員がそれぞれのアプリで自分の負担分を直接店舗に支払う方式で、対応店舗は限られるが幹事の立て替え負担がない。

主要サービスの対応状況を見ると、PayPay は送金機能に加えて「わりかん」機能を搭載しており、グループを作成して金額を自動計算・請求できる。LINE Pay は LINE のトーク上で送金依頼を送れるため、グループ LINE での精算がスムーズだ。楽天ペイは個人間送金に対応しているが、割り勘専用の機能は搭載していない。いずれのサービスも送金手数料は無料だが、銀行口座への出金時に手数料がかかるケースがある点に注意が必要だ。

割り勘決済をスムーズに行うための実務的なコツ

割り勘決済を円滑に進めるには、参加者全員が同じ決済アプリを利用していることが前提となる。事前にグループ内で使用するアプリを統一しておくか、複数のアプリに対応できるよう準備しておくのが現実的だ。幹事は会計前に参加者数と 1 人あたりの金額を確定させ、アプリの割り勘機能で請求を送信すれば、その場で精算が完了する。

端数の処理も実務上のポイントだ。5 人で 10,300 円を割ると 1 人 2,060 円で合計 10,300 円になるが、アプリによっては 1 円単位の送金に対応していない場合がある。多くの場合、幹事が端数を負担するか、多めに集めて次回に繰り越すルールを事前に決めておくとトラブルを避けられる。また、割り勘の履歴はアプリ内に記録されるため、「払った・払っていない」の水掛け論を防げるのもデジタル割り勘の大きなメリットだ。