クリック&コレクト

オンラインで商品を注文し、実店舗や指定の受取拠点で商品を受け取る購買方式。BOPIS (Buy Online, Pick-up In Store) とも呼ばれ、EC の利便性と実店舗の即時性を組み合わせたオムニチャネル戦略の中核を担う仕組みだ。

クリック&コレクトの仕組みと普及背景

クリック&コレクトは、消費者がオンラインで商品を注文・決済し、指定した店舗やロッカーで商品を受け取る仕組みだ。ユニクロの「店舗受取サービス」、ヨドバシカメラの「店舗受取」、イオンの「ネットスーパー店舗受取」などが日本での代表例だ。注文から最短数時間で受取可能なサービスもあり、「今日中に欲しいが店舗で探す時間がない」というニーズに応えている。

普及の背景には、EC の配送コスト問題と再配達問題がある。自宅配送では送料が発生し、不在時の再配達は物流の負担を増大させる。クリック&コレクトなら送料が無料になるケースが多く、消費者は自分の都合の良いタイミングで確実に商品を受け取れる。事業者にとっても、ラストマイル配送のコストを削減できるうえ、来店時の追加購入 (ついで買い) を促進できるメリットがある。実際に、クリック&コレクト利用者の約 40% が受取時に追加購入を行うという調査結果もある。

クリック&コレクトを賢く活用するための実務的な視点

消費者としてクリック&コレクトを活用する最大のメリットは、送料の節約だ。多くの小売チェーンでは店舗受取を選択すると送料が無料になるため、送料無料の閾値に届かない少額の注文でも追加コストなしで購入できる。ユニクロでは 1 点からでも店舗受取なら送料無料で、自宅配送の場合にかかる送料 500 円を節約できる。

もう 1 つのメリットは、商品を受取時にその場で確認できる点だ。特にアパレルやシューズでは、サイズや色味を実物で確認し、合わなければその場で返品・交換できるサービスもある。これにより、EC の「実物を見られない」というデメリットを解消できる。一方で注意すべきは、受取期限の存在だ。多くのサービスでは注文から 7〜14 日以内に受け取らないと自動キャンセルされるため、受取可能な日程を考慮して注文するのが賢明だ。受取店舗の在庫状況によっては取り寄せに数日かかるケースもあるため、急ぎの場合は在庫のある店舗を選択するとよい。