マイレージプログラムの仕組み - フライトマイルの計算式と ANA・JAL の違い

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マイレージプログラムの仕組みを 1 分で理解する

マイレージプログラムは、航空会社が提供する会員プログラムで、飛行機への搭乗や日常の買い物に応じて「マイル」が貯まり、特典航空券や座席のアップグレードなどに交換できる仕組みだ。日本では ANA マイレージクラブと JAL マイレージバンクが 2 大プログラムにあたる。

仕組みの核心は、搭乗で貯まるマイル (フライトマイル) が「乗った距離 × 運賃の種類」で決まるという点だ。計算式は次のとおりで、ANA も JAL も同じ型を採用している。

フライトマイル = 搭乗区間の基本マイレージ × 運賃ごとの積算率

基本マイレージは路線ごとに決まっている距離ベースの数値で、積算率は「どの運賃で買ったか」で変わる。定価に近い運賃ほど積算率が高く、セール運賃やツアー運賃は低い。つまり同じ路線に乗っても、チケットの買い方次第で貯まるマイルは 2〜3 倍変わる。このことを知っているだけで、マイルの貯まり方の見通しがまったく違ってくる。 マイレージを Amazon で見る →

ANA と JAL の比較表 (2026 年 8 月時点)

両プログラムの基本仕様を公式サイトの情報で比較すると次のようになる。

項目ANA マイレージクラブJAL マイレージバンク
フライトマイルの計算区間基本マイレージ × 運賃別積算率区間マイル × 運賃別積算率
国内線の積算率の幅50〜150% (2026 年 5 月 18 日までの搭乗分)・30〜150% (5 月 19 日以降の新体系)50〜100% (運賃 1〜6 の区分)
通常マイルの有効期限利用月の 36 カ月後の月末まで36 カ月後の月末まで
所属アライアンススターアライアンスワンワールド
特典航空券へのマイル積算積算対象外積算対象外 (無償の特典利用は対象にならない)

積算率の区分や数値は改定されることがあるため、上表は 2026 年 8 月時点の各社公式サイトの内容として読んでほしい。実際に自分の便で何マイル貯まるかは、ANA の積算条件ページJAL のマイル数検索で発券前に確認できる。

積算率の実例 - 同じ路線でも運賃で貯まり方が変わる

ANA 国内線の積算率 (2026 年 5 月 18 日までの搭乗分) を例にすると、プレミアム運賃系は 150%、ANA VALUE PREMIUM 3 / SUPER VALUE PREMIUM 28 などのプレミアム系事前購入割引は 125%、ANA FLEX などの普通運賃系は 100%、ANA VALUE / SUPER VALUE などの事前購入割引は 75%、個人包括旅行運賃やスマート U25 などは 50% という 5 区分で、運賃グループごとに積算率が定められている。有料でプレミアムクラスにアップグレードした場合は、元の運賃の積算率に一律 50% が上乗せされる。

なお ANA は 2026 年 5 月 19 日搭乗分から国内線の運賃体系を刷新しており、新体系ではエコノミークラスがフレックス 100%・スタンダード 80%・シンプル 70%・セール 50%・包括旅行割引運賃 30%、ファーストクラス (旧プレミアムクラス) がフレックス 150% などの区分に変わっている。JAL も同様に、フレックス系の運賃 1 が 100%、株主割引やセイバー系の運賃 2〜4 が 75%、個人包括旅行運賃やスカイメイトなどの運賃 5〜6 が 50% という区分だ (いずれも 2026 年 8 月時点の公式情報)。

共通するパターンは「早く安く買うほど積算率は下がる」ことだ。マイル目的で高い運賃を買うのは本末転倒だが、価格差が小さいときに積算率の高い運賃を選ぶ、という使い方なら合理的な判断になる。

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マイルの二重取り - 搭乗マイルと決済マイルは別枠で貯まる

マイルを効率的に貯めている人が必ず使っているのが「二重取り」だ。仕組みは単純で、マイルの発生源が搭乗と決済の 2 系統に分かれていることを利用する。

発生源何に対して付くか実例 (公式情報)
フライトマイル搭乗そのもの (距離 × 積算率)ANA・JAL とも上記の計算式で積算
決済マイル航空券の購入代金の支払いANA 航空券を ANA カードで購入すると 100 円ごとに 1 マイル

たとえば ANA の航空券を ANA カードで買って搭乗すると、購入時に決済分のマイルが付き、搭乗後にフライトマイルが別枠で積算される。JAL 側にも、機内販売の購入で 100 円につき 1 マイルが貯まる、JAL カードツアープレミアムに申し込むと対象のツアー系運賃でも区間マイルの 100% が貯まる、といった上乗せの仕組みが公式に用意されている。

航空系クレジットカードの日常利用でマイルを貯める戦略や、マイルの価値の考え方については、用語解説のマイレージプログラムも併せて読んでほしい。ポイントとマイルの使い分け全般はポイント経済圏の仕組みで扱っている。

有効期限と失効ルール - 36 カ月の数え方に注意

貯めたマイルには有効期限がある。JAL は「ためたマイルは 36 カ月後の月末まで有効」と案内しており、ANA も通常マイルは利用月の 36 カ月後の月末までだ。どちらも「取得から丸 3 年 + その月の月末まで」という数え方になる。

注意したいのは、キャンペーンで付与されるマイルの扱いだ。ANA ではマイルが積算事由ごとに「マイル口座グループ 1〜4」に分かれており、フライトや日常サービスで貯まる通常マイル (グループ 1) は 36 カ月ルールだが、キャンペーンマイル (グループ 2〜4) はキャンペーンごとに別の有効期限が設定される。キャンペーンで大量にマイルをもらったときほど、期限が通常より短い可能性を疑って確認する習慣が失効防止につながる。

また、マイルは家族であっても他人の搭乗分を自分の口座に貯めることはできず (JAL 公式の Q&A に明記)、複数の航空会社のプログラムに同じ搭乗を重複登録することもできない。搭乗ごとに「どのプログラムに貯めるか」を決める必要があるため、利用頻度の高い航空会社とアライアンスに口座を寄せるのが基本戦略になる。

よくある質問

フライトマイルはどうやって計算されますか?

「搭乗区間の基本マイレージ × 運賃ごとの積算率」で計算されます。ANA・JAL とも同じ型で、2026 年 8 月時点の公式情報では、積算率は ANA 国内線が 2026 年 5 月 18 日までの搭乗分で 50〜150%、5 月 19 日以降の新運賃体系で 30〜150%、JAL 国内線が 50〜100% の範囲で、運賃種別ごとに決まっています。セール系・包括旅行系の安い運賃ほど積算率は低くなります。

特典航空券で飛んでもマイルは貯まりますか?

貯まりません。ANA の公式積算条件では特典航空券・無償航空券・チャーター便などはフライトマイルの積算対象外と明記されています。特典航空券はマイルを「使う」手段であり、「貯める」対象にはならないと覚えておきましょう。

マイルの有効期限はどれくらいですか?

2026 年 8 月時点の公式情報では、JAL は 36 カ月後の月末まで、ANA も通常マイルは利用月の 36 カ月後の月末までです。ただし ANA のキャンペーンマイルはグループ別に別の有効期限が設定されるため、付与時の案内で個別に確認が必要です。

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