1GB の通信にかかる本当のコスト
大手キャリア (ドコモ、au、ソフトバンク) の料金プランでは、1GB あたり 500〜1,000 円程度の計算になる。しかし、通信の「原価」はもっと安い。
携帯電話会社が 1GB のデータを運ぶのにかかるコストは、推定で 10〜50 円程度だ。では、残りの 450〜950 円は何に使われているのか。
基地局の建設・維持費: 日本全国に数十万か所ある基地局の建設費と電気代、メンテナンス費用。5G の基地局は 1 か所あたり数千万円かかる。
人件費: ショップの店員、コールセンター、技術者の給与。大手キャリアは全国に数千店舗のショップを展開している。
広告費: テレビ CM、スポンサー契約、キャンペーン費用。大手キャリアの年間広告費は数百億円規模だ。
つまり、スマホ料金の大部分は「通信そのもの」ではなく「インフラの維持」と「サービスの提供体制」に使われている。 モバイルバッテリーを注文する →
大手キャリアと格安 SIM - なぜ 3 倍も違うのか
大手キャリアの月額料金が 5,000〜8,000 円なのに対し、格安 SIM (MVNO) は 1,000〜2,000 円。同じ「ギガ」を使っているのに、なぜ 3〜4 倍も違うのか。
理由 1: 店舗を持たない。格安 SIM の多くはオンライン専売で、実店舗を持たない。店舗の家賃と店員の人件費がゼロなので、その分を料金に反映できる。
理由 2: 回線を借りている。格安 SIM は大手キャリアの回線を「卸売り」で借りて使っている。自前で基地局を建てる必要がないため、設備投資が大幅に少ない。
理由 3: 広告費が少ない。大手キャリアのような大規模な CM は打たず、口コミやネット広告中心のマーケティングでコストを抑えている。
格安 SIM のデメリットは、混雑時間帯 (昼 12 時台、夕方 18 時台) に通信速度が遅くなることと、店舗でのサポートが受けにくいことだ。スイッチングコストを考慮しつつ、自分の使い方に合ったプランを選ぼう。
1GB で何ができるのか - ギガの使い道を可視化する
「ギガが足りない」と感じる前に、1GB で何ができるかを把握しておこう。
Web ページの閲覧: 約 3,000 ページ。LINE のテキストメッセージ: 約 50 万通。LINE の音声通話: 約 40 時間。YouTube (標準画質 480p): 約 2 時間。YouTube (高画質 1080p): 約 30 分。Instagram の閲覧: 約 1 時間。TikTok の視聴: 約 1 時間。
ギガを大量に消費するのは動画と SNS だ。YouTube を毎日 1 時間見ると、月に約 15GB 必要になる。TikTok も同程度だ。逆に、LINE のメッセージや Web 閲覧だけなら、月 1〜2GB で十分足りる。
自分が何にギガを使っているかは、スマホの設定画面で確認できる。iPhone なら「設定 → モバイル通信」、Android なら「設定 → ネットワーク → データ使用量」で、アプリごとの通信量が表示される。
ギガを節約する 3 つの方法
方法 1: Wi-Fi を積極的に使う。自宅や学校の Wi-Fi に接続すれば、モバイルデータは消費されない。動画のダウンロードやアプリの更新は Wi-Fi 環境で行う習慣をつけよう。ただし、フリー Wi-Fiのセキュリティリスクには注意が必要だ。
方法 2: 動画の画質を下げる。YouTube の画質を 1080p から 480p に下げるだけで、データ消費量は約 4 分の 1 になる。スマホの小さな画面では、480p でも十分きれいに見える。
方法 3: バックグラウンド通信をオフにする。使っていないアプリが裏で通信していることがある。設定画面でバックグラウンド更新をオフにすれば、無駄なギガ消費を防げる。
月のギガ使用量を 3GB 以下に抑えられれば、格安 SIM の最安プラン (月 1,000 円前後) で済む。大手キャリアの無制限プラン (月 7,000 円) との差額は月 6,000 円、年間 72,000 円だ。学割と組み合わせれば、さらに安くなる。
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