国税庁が運営する電子申告・納税システムの通称 (正式名称: 国税電子申告・納税システム)。確定申告書の提出、各種届出書の提出、納税をインターネット経由で行える。マイナンバーカードとスマートフォン (または IC カードリーダー) があれば自宅から申告が完結し、還付金の処理も書面提出より早い。
e-Tax の利用方法と必要な準備
e-Tax の利用には 2 つの方式がある。「マイナンバーカード方式」はマイナンバーカードと対応スマートフォン (または IC カードリーダー) を使って本人認証を行う方式で、事前の ID 登録が不要だ。「ID・パスワード方式」は税務署で発行された ID とパスワードで認証する方式で、マイナンバーカードがなくても利用できるが、税務署での対面手続きが必要だ。
実際の申告手順は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスし、画面の案内に従って所得や控除の情報を入力する。マイナポータルと連携すれば、医療費通知やふるさと納税の寄附金情報が自動で取り込まれるため、入力の手間が大幅に削減される。作成した申告書はそのまま e-Tax で送信でき、受付完了の通知がメッセージボックスに届く。添付書類の多くは提出省略が認められているが、5 年間の保管義務がある点は書面提出と同じだ。
e-Tax を使うメリットと実務上の注意点
e-Tax の最大のメリットは、自宅から 24 時間いつでも申告できることだ。確定申告期間中の税務署は混雑が激しく、数時間待ちになることも珍しくない。e-Tax なら待ち時間ゼロで申告が完了する。還付金の処理も早く、e-Tax 経由の還付申告は通常 3 週間程度で振り込まれるのに対し、書面提出は 1〜2 か月かかる。青色申告特別控除も、e-Tax で申告すれば 65 万円の控除が受けられるが、書面提出では 55 万円に減額される。
注意点として、e-Tax のシステムは確定申告期間中にアクセスが集中し、動作が遅くなることがある。特に期限直前の 3 月 14〜15 日は混雑がピークに達するため、余裕を持って早めに申告するのが賢明だ。また、マイナンバーカードの電子証明書には有効期限 (発行から 5 回目の誕生日まで) があり、期限切れの場合は市区町村の窓口で更新手続きが必要だ。申告直前に気づくと間に合わないため、事前に有効期限を確認しておくべきだ。