誕生日特典を使い倒す方法 - 無料でもらえるバースデー割引一覧

この記事は約 4 分で読めます

誕生日特典はなぜ存在するのか - 企業側のメリット

多くの企業が誕生日月に特別なクーポンや無料サービスを提供している。なぜ企業はわざわざ無料で商品やサービスを提供するのか。

理由 1: 来店のきっかけを作る。普段は来ない店でも、「誕生日に無料でケーキがもらえる」と聞けば行ってみようと思う。1 人で来ることは少なく、友達や家族と一緒に来店するため、無料の 1 人分以上の売上が見込める。

理由 2: 個人情報の収集。誕生日特典を受けるには、会員登録やアプリのダウンロードが必要なことが多い。生年月日、メールアドレス、利用履歴などのデータは、ポイントカードのプライバシーで解説したように、マーケティングに活用される。

理由 3: ブランドへの好感度アップ。誕生日にお祝いしてくれるブランドには好感を持ちやすい。この好感が、その後の継続利用につながる。顧客生涯価値を高めるための投資だ。

「無料」の 1 杯は誰が回収しているのか

三つの理由を並べると、誕生日特典が値引きとは違う仕組みだと分かる。値引きは売れ残りや在庫を動かすために価格を下げる行為だが、誕生日特典は最初から売上を狙っていない。無料で渡した 1 杯の原価は、その場では回収されない前提で組まれている。

回収の経路は主に二つだ。一つは同伴者の支払いで、1 人分が無料でも 2 人で来れば片方は通常価格で注文する。もう一つは、その後の来店で、一度アプリを入れて店の場所と味を知った客は、翌月以降も通う候補になる。顧客生涯価値という言葉が使われるのは、1 回の取引ではなく数年分の合計で採算を見ているからだ。

だから、特典を使う側が損をするわけではない。企業が数年分を見込んで先に渡しているものを、こちらは 1 回だけ受け取って構わない。行きたい店の特典だけを使い、そうでない店は登録しない、という選び方が成立するのはこの非対称性のおかげだ。

ただし、支払いがゼロでも渡しているものはある。生年月日と連絡先、そして利用履歴だ。ポイントカードのプライバシーで見たとおり、これらは無料の 1 杯と引き換えに企業側へ渡る。ドリンク 1 杯と個人情報の交換が妥当かどうかは、店ごとに判断が変わってよい。

飲食チェーンの誕生日特典

飲食チェーンの誕生日特典は最も身近で使いやすい。代表的なものを紹介する。

スターバックス: 会員登録 (無料) すると、誕生月にドリンク 1 杯無料チケットがもらえる。700 円以上のフラペチーノも対象なので、普段は頼まない高いドリンクを試すチャンスだ。

サーティワンアイスクリーム: アプリ会員になると、誕生月にレギュラーシングル 1 個無料クーポンが届く。

デニーズ: アプリ会員に誕生月にバースデーデザートの無料クーポンが届く。

ミスタードーナツ: 公式アプリの会員に、誕生月にドーナツ引換券が届くことがある。

これらの特典は、事前にアプリをダウンロードして会員登録しておく必要がある。誕生日の直前に慌てて登録しても間に合わないことがあるので、早めに準備しておこう。

全サービスの招待コード一覧を見る

アプリ・サブスクの誕生日特典

飲食以外にも、誕生日特典を提供しているサービスは多い。

ユニクロ: アプリ会員に誕生月に 500 円クーポンが届く。5,000 円以上の購入で使えるので、季節の変わり目にまとめ買いするとお得だ。

無印良品: MUJI passport アプリの会員に、誕生月に 500 円分のショッピングポイントが付与される。

各種ポイントカード: 楽天ポイント、dポイント、Tポイントなどは、誕生月にボーナスポイントやクーポンを配布することがある。ポイント経済圏に参加しているなら、誕生月の特典を見逃さないようにしよう。

バースデークーポンは、企業にとっては「年に 1 回の確実な来店機会」を作るマーケティングツールだ。消費者としては、これを最大限に活用しない手はない。

特典の形が違えば、得になる条件も違う

ここまで並べた特典は、金額の大小より形の違いで使いやすさが変わる。大きく三つに分かれる。無料引換券、金額割引クーポン、ポイント付与だ。

無料引換券は条件が付かないのが強い。スターバックスのドリンク 1 杯無料やサーティワンのレギュラーシングル 1 個無料は、それ以上何も買わなくても成立する。しかも 700 円以上のフラペチーノでも対象になるなら、選び方で受け取る額が変わる。上限のある券を渡されたときは、その上限に近い品を選ぶのが素直な使い方だ。

金額割引クーポンは下限条件を確認してから考える。ユニクロの 500 円クーポンは 5,000 円以上の購入で使えるので、実質的には 10% 引きに近い。もともと 5,000 円買う予定があったなら 500 円が丸ごと得になるが、予定がないなら 4,500 円の出費が新しく生まれる。得か損かはクーポンの額では決まらず、その買い物を元からするつもりだったかどうかで決まる。

ポイント付与は自由度が高い代わりに期限が付きやすい。無印良品の 500 円分のポイントや各種ポイントサービスのボーナスは、使途を選べるので手元の予定に合わせやすい。ただし付与から数週間で消えるものもあり、受け取った時点で使う先を決めておかないと気付かないうちに失効する。

登録が増えると通知も増える

誕生日特典の多くは事前登録が前提になる。すると特典を集めるほどアプリと会員登録が増え、その分だけ通知とメールも増える。これは金額に出ないコストだ。

増えるのは通知だけではない。登録した先には生年月日と連絡先が残り、来店や購入のたびに履歴が積み上がる。1 社なら小さな情報でも、10 社 20 社に同じものを渡せば、こちらの生活のかなりの部分が別々の企業に分散して記録される。ポイントカードのプライバシーで扱った論点は、誕生日特典にもそのまま当てはまる。

対策は単純で、登録する先を絞ることだ。年に何度も行く店なら特典の有無に関わらず登録する価値があるが、誕生月に 1 回行くためだけの登録は、通知が 1 年続く代わりに 1 回の特典を得る取引になる。数を集めるより、通う店の特典を取りこぼさないほうが手元に残るものは多い。

すでに増えすぎているなら、誕生月が終わったタイミングで見直すとよい。使わなかった特典の店は、来年も使わない可能性が高い。通知を切るか退会するかを決めるには、直前の 1 年が一番の材料になる。

誕生日特典を最大化するチェックリスト

1 か月前: アプリの登録状況を確認する。使いたい店やサービスのアプリに会員登録済みか確認し、未登録なら早めに登録する。生年月日の入力が必須なので、正確に入力しておくこと。

誕生月の初日: 届いたクーポンを一覧にする。メールやアプリの通知で届くクーポンをリストアップし、有効期限と利用条件を確認する。「誕生日当日のみ有効」と「誕生月中有効」では使い方が変わる。

誕生月中: 計画的に使う。すべてのクーポンを 1 日で使い切る必要はない。誕生月の間に少しずつ使えば、1 か月間ずっとお得を楽しめる。

注意点: 「特典のために不要な買い物をしない」こと。500 円クーポンを使うために 5,000 円の買い物をするのは、本当に欲しいものがある場合だけにしよう。クーポンに釣られて不要な出費をするのは本末転倒だ。アンカリング効果で「500 円お得」に目が行きがちだが、支出の総額で判断することが大切だ。

チェックリストを 1 年回すと、自分にとって価値のある特典が絞られてくる。使った特典と使わなかった特典を分けておけば、翌年は登録を増やす作業ではなく、通う店の特典を確実に受け取る作業になる。誕生日特典は年に一度しか来ないので、覚えておく仕組みを作った人だけが毎年受け取れる。

よくある質問

誕生日特典はどのくらい前に登録すればよいですか?

遅くとも 1 か月前には登録を済ませてください。多くの店では登録から一定期間が経たないと特典が発行されない仕組みになっており、誕生日の直前に登録すると当年分を受け取れないことがあります。

特典が使えるのは誕生日当日だけですか?

店によって異なります。「当日のみ」の店と「誕生月の 1 か月間」の店があり、後者のほうが予定を組みやすくなっています。誕生月の初日にクーポン一覧を確認し、どちらの条件かを分けて把握しておくと使い忘れを防げます。

500 円クーポンは必ず使ったほうが得ですか?

元から買う予定があった場合だけ得になります。ユニクロの 500 円クーポンは 5,000 円以上の購入が条件なので、予定がなければ 4,500 円の出費が新しく生まれます。クーポンの額ではなく支出の総額で判断してください。

無料の特典を受け取ると、企業側は損をしているのですか?

損にはなりません。同伴者の支払いやその後の来店、そして登録時に得られる生年月日や連絡先を含めた数年分の合計で採算を見ているため、1 杯分の原価はその場で回収されない前提で組まれています。

この記事は役に立ちましたか?