中学生のお小遣い事情 - 平均月 2,500 円でやりくりする現実
金融広報中央委員会の調査によると、中学生のお小遣いの平均は月 2,500 円前後だ。ここから友達との外食、文房具、ゲーム、推し活などを全部まかなうのは、なかなかの難題だろう。
しかし、お小遣いの「金額」を増やすのは難しくても、「使い方」を工夫すれば実質的な価値は 2 倍にできる。同じ 2,500 円でも、何も考えずに使う人と、戦略的に使う人では、手に入るものの量と質がまったく違う。
ここで紹介するテクニックは、大人になってからの家計管理にもそのまま使える。お小遣いの管理は、お金の勉強の第一歩だ。 貯金箱を Amazon で見る →
テクニック 1: 「欲しいものリスト」で衝動買いを防ぐ
お小遣いが一瞬で消える最大の原因は衝動買いだ。コンビニで「なんとなく」買うお菓子やジュース、ゲームセンターでの「あと 1 回だけ」。1 回 100〜300 円の小さな出費が、月末には 1,000 円以上になっていることがある。
対策はシンプルで、スマホのメモアプリに「欲しいものリスト」を作ること。何か欲しくなったら、すぐに買わずにリストに書き込む。3 日後にまだ欲しければ買う、というルールを決めるだけで、衝動買いの 7 割は防げると言われている。
これはナッジと呼ばれる行動設計の一種だ。「買わない」をデフォルトにして、本当に欲しいものだけにお金を使う仕組みを自分で作るのだ。
テクニック 2: フリマアプリで「買う」と「売る」を両方やる
メルカリなどのフリマアプリは、中学生のお小遣い管理の強い味方だ。使い方は 2 つある。
安く買う: 新品にこだわらなければ、本、ゲームソフト、イヤホンなどが定価の 30〜70% オフで手に入る。1,000 円の漫画が 400 円、5,000 円のゲームソフトが 2,000 円。浮いたお金で別のものが買える。
売ってお金にする: 読み終わった漫画、クリアしたゲーム、サイズが合わなくなった服。家に眠っている不用品を売れば、新しいお小遣いが生まれる。フリマアプリの価格設定のコツを知っていれば、より高く売ることもできる。
ただし、フリマアプリの利用には保護者の同意が必要だ。未成年者の利用規約を確認し、保護者と相談してから始めよう。
テクニック 3: セールと定価の「本当の差」を計算する
「50% オフ」と聞くとお得に感じるが、本当にお得かどうかは計算してみないとわからない。割引の数学で詳しく解説しているが、ここでは中学生向けに簡単なチェックポイントを紹介する。
チェック 1: 「元の値段」は本当か。「通常価格 3,000 円 → セール価格 1,500 円」と書いてあっても、その商品がいつも 3,000 円で売られていたとは限らない。これはアンカリング効果を狙った手法だ。
チェック 2: セールで買わなかったら、そのお金で何が買えるか。1,500 円のセール品を買うということは、1,500 円分の他の何かを諦めるということだ。これを機会費用と呼ぶ。「安いから買う」のではなく「本当に欲しいから買う」を基準にしよう。
チェック 3: 送料を含めた総額で比較する。ネット通販で 500 円安い商品を見つけても、送料が 600 円かかるなら意味がない。送料無料の経済学で解説したように、「送料無料」にも隠れたコストがある。
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